2013  YUYU HOUSE    
北側に前面道路があり、他の3方を建物で囲まれた敷地での計画である。 仲の良い3人家族が暮らす住宅として、明るく、風通しがよく、家族の気配が感じられる空間を考えた。 建物は、南側の大きな窓と2つのトップライトから吹抜けのある大きな空間に光を満たし、 そこに5つの異なるレベルのフロアーを配して、それぞれの領域をつくった。 空間はつながっているが、フロアーレベルが異なることで、領域を認識することができ、家族のそれぞれが行う作業やその時々の気分で、居場所を選んで、思い思いに過ごすことできる。 内部の建具はすべて引戸としており、開け放つと一体の空間となる。 異なるレベルと引戸の開け閉めで、同じ空間を過ごす家族の距離を住み手自らがコントロールし、適度なものとすることができる。
photo by 長谷川 健太

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